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2019年12月26日

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アマゾンが投資する自動運転技術企業と提携した
自動運転技術も加えられる

 Rivian社は昨年、イリノイ州の旧三菱自動車プラントを取得している。ここには年間25万台を製造できるキャパシティがあるが、Rivianはとりあえず年間7−8万台の販売を目指す、としている。一方でRivian社はアマゾンのための10万台の車両製造契約も結んでいる。アマゾン用のデリバリーバンの製造で、納品は2021年からとされる。しかもこのバンにはアマゾンが投資する自動運転技術企業と提携した自動運転技術も加えられる予定だ。

 つまりRivian社は自社のR1T、R1Sを年間で7−8万台製造しつつ、フォードの注文に応じたスケートボードも生産し、さらにアマゾンのための車両製造にも着手することになる。もしすべてが順調に滑り出せばテスラに次ぐNo.2EVメーカーになるばかりか、フォードの名前の元での自社スケートボードも合計すればEVの生産台数としてはトップに躍り出る可能性もある。

 問題は2009年に立ち上げられたスタートアップ企業にそれだけの需要に応えるだけの技術があるのか、という点だろう。テスラがモデル3の生産開始時にキャパシティオーバーとなり納品の遅れなどでさんざん叩かれたことは記憶に新しい。最終的にはフォードにスケートボード部分をライセンス販売することになるのか、その上でRivianの独自性が保たれるのか、などが今後の課題になるだろう。

 またEVピックアップトラックはテスラにGM、さらにフォードも参戦し、競争の激しい分野に成長する。米国では年間に販売される新車の過半数がピックアップやバン、大型SUVなど「ライトトラック」と呼ばれるカテゴリーの車だ。これが乗用車需要を圧迫しており、顧客需要を考えれば乗用車よりもピックアップのEV化が望ましい、と考えるメーカーは多い。技術とデザイン力を持つRivianはこの分野でメジャープレイヤーになれるのだろうか。

  
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