質を強化するための方策
日本にはどのような仕組みが必要となるのでしょうか?
若い医師に対して目に見える形での「社会医学系専門医」としての資格と、そのための研修体制を整備すべく、社会医学系専門医協会が2016年12月に発足しました。17年から研修プログラムがスタートしたほか、19年からは資格認定試験も始まっています。
こうした人材を育成していくことで、新型コロナウイルスのようなパンデミックが起きたい際に、現場や政府において専門家として指揮をとったり、情報発信をしたりすることが期待されます。
保健所の数が減少してきたように、予算制約があるなかで、ある程度のリストラは仕方がない面があります。だからこそ、社会医学系専門医を育てることで、量ではなく、クオリティで問題に対処することができるようになれば良いと思います。
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