2024年11月22日(金)

ペットビジネス最前線

2012年6月8日

(1)飢え渇きからの自由
(2)肉体的苦痛と不快感からの自由
(3)障害や疾病からの自由
(4)おそれと不安からの自由
(5)正常な行動ができる自由

 ペットの問題行動や飼育放棄、肥満や生活習慣病などは、飼い主の伴侶に対する認識不足が原因で起きる場合が多くあります。この5つを与えることは、伴侶動物を育てる上で、相手を理解・観察して環境を整え、お互いに快適な状態を作るための指標として大変有効です。

 きっかけは、「癒してあげたい」という体験の共有化でも、「企業の戦略についつい乗っかってしまった」でも良いと思います。結果として伴侶動物の状態を理解し、お互いの状態を改善できるのであれば、良い時間の共有が継続できると考えます。

 もちろん大きな課題として、「癒し」を与える側の正しい知識と良識の必要性があげられます。「癒し」を受ける伴侶の飼い主も、本当の意味での「癒し」を与えてあげる意思がなければなりません。

 癒しビジネスは収益性の良いものが多く、大きく発展する可能性があります。しかし、いわゆる科学的根拠に乏しい手法や検証が難しいものが多くあることも事実です。批判的な評価を受けた場合はダメージも大きいビジネスです。意識の高い運営が生き残るための条件となるのでしょう。

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