World Energy Watch

2020年8月28日

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黄昏時なのかオイル・メジャー

 エクソン・モービル株は、8月31日を以てダウ工業株30種平均の構成銘柄から除外される。銘柄を決めているS&Pダウジョーンズ・インディシーズの発表によると、時価総額1位のアップル株の分割に伴い情報技術分野の構成比重が下落するのを防ぐため、エクソン・モービルなど3社を外し、セールスフォース・ドット・コムなど3社を新たに組み入れることになった。エネルギー株では、スタンダードオイル・オブ・カリフォルニア(ソーカル)を起源とするシェブロンが30種構成銘柄として残ることになる。

 1928年以来ダウ工業株30種の構成銘柄であったエクソン・モービルを除外するだけに、米国では多くの報道が行われたが、産業構造の変化を考えれば銘柄入れ替えは当然と受け止められている。エクソン・モービルは原油価格がバレル当たり100ドルを超えた2008年には、時価総額が4000億ドルを超え1位となった。その時S&P500株(代表的な500銘柄で構成されている)のうちエネルギー関連の株価が15%を占めていたが、現在は2.5%まで低下しており、エネルギー関連株としては相対的に財務内容が良いとされるシェブロンがあれば十分との受け止め方が多い。

 現時点(8月27日NYK時間午前10時)の上位5社とエクソン・モビール、シェブロンの時価総額は表-2の通りだ。

 原油価格の低迷、コロナ禍による需要減と先行きの不透明さによりオイル・メジャーの時価総額はピーク時から大きく下落した。エクソン・モービルの時価総額は40位にランクされている。2000年代後半の原油価格上昇が再度あれば株価も高騰するだろうが、米エネルギー省は今年後半の平均原油価格(ブレント)をバレル43ドル、来年の平均をバレル50ドルと予想しており、先行きは明るくはない。巨大オイル・メジャーは、どのように収益を確保していくことになるのだろうか。

  
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