2024年11月22日(金)

人事部必見! 御社の研修ここが足りない

2012年7月18日


■発信力と受信力を高め社内を活性化
管理部部長  宇井 健太郎 さん

宇井健太郎さん (撮影:著者)

研修にかかる費用はコストではなく投資です。人が財産の会社ですから人を育てることが最優先課題です。といっても、全員がイチロー選手になる必要はありません。各自がポジションを自覚し、持ち味を最大限に生かしきれること、それがチームワークにつながり総合力としての強さを発揮すると考えています。その方針でこれまでも、これからも人材育成のための投資を持続させていく考えです。
元来、出版社の仕事は昔風の職人気質が残る世界で、教えてもらうよりも見て覚えるべきという考えが根強くありました。各自が仕事を抱えパンパンな状態になると人のことは構っていられなくなります。そこに連携はなく、社内がバラバラになるだけ。雰囲気も悪くなり、結果として質も生産性も低下する状態に陥ってしまいます。
このような状態を崩すきっかけになったのがEQテストでした。この結果をもとにして仕事に対する高いモチベーションを身につけてもらい、他の社員の気持ちを理解し行動できる能力を鍛えていきました。その方法も座学だけでなく飲み会など社員の輪を大事にする取り組みを織り交ぜていくことが大きな効果をもたらしたと思います。研修の一環で社員に集まってもらう際に、管理担当者は有名店のケーキを買ってくるなど、細やかな対応もしました。女子社員からは感動されましたね。管理部の何気ない気遣いも社員のやる気を引き出す要因になっています。
人を育てることは次の世代のリーダーを育てること。選抜した次世代リーダーたちが将来の会社を考えることで、確実に社内全体のモチベーションを向上させています。社員は発信力を幹部社員は受信力をともに高めることができています。その成果が業績のⅤ字回復という結果をもたらしました。研修は楽しく学び結果を出す。スタート当初は大胆な発想だったかもしれませんが、トップの考え方を具現化した形だと思います。


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