エンドユーザーの機器の料金をどれくらい下げられるのかがカギ
また、数が増えればスケールメリットで価格も安くなる可能性はあるものの、現在スターリンクが提供しているのはあくまでβテストで、実際の営業が始まった時の料金がどれくらいになるのかは未定だ。マスク氏も過去のインタビューで「エンドユーザーの機器の料金をどれくらい下げられるのかがカギとなる。今後数年で耐久性があり求めやすい価格の機器を開発していく」と語っている。
スターリンクには世界各国から期待も集まっている。利用方法として注目されているのが高速鉄道内でのインターネット提供だ。欧州でも国際サービスを提供しているような長距離高速鉄道では、過疎地域を走るためインターネットサービスが途切れる地域を抱える列車もある。こうした列車内で、安定したサービスを提供できるか、という問い合わせがあるという。
マスク氏の場合、今後テスラ車の通信サービスとスターリンクを組み合わせてより精度の高い自動運転サービスが提供できる、といったメリットもあり、都市部にもサービスを広げたい意向があるだろう。どれだけ競争力のある価格で質の高いサービスを提供できるかが普及のカギとなりそうだ。
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