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From LA

2021年1月18日

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土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

250万人分のワクチンが届いている

 カリフォルニア州には250万人分のワクチンが届いている、という。しかし実際に接種したのは数万人だ。政府としても一般受付を開始すれば大勢の人が詰めかけてパニック状態になることを危惧しているのかもしれない。PCR検査でさえ長蛇の列ができているところがあり、かえって蜜になって感染リスクを高めてしまう可能性もある。

 また医療の現場からは、ワクチン冷凍の必要があり、モデルナ社のものは通常の冷凍で対応できるが、ファイザーのものは強力冷凍が必須で、管理が難しい、という声も聞かれる。なるべく多くの人に接種するために、通常の半量ずつ接種を開始して2回摂取する方法と、1回で接種を終える方法のどちらが良いのか、という議論もある。

 一部にアナフィラキシーのような強いアレルギー反応が見られることから、接種後の経過観察の必要もあり、ただでさえICU使用率が100%に達しているロサンゼルス郡では医療担当者の数が単純に足りていない。ワクチンは存在しても一気に接種を進めることは技術的に難しいのだ。

 しかし世界で比較すれば、イスラエルやアラブ首長国連邦、英国などは米国よりも遥かにワクチン接種が進んでいる。一番被害の大きい国がワクチンの対応も遅い、という現状に苛立っている人は多い。

  
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