2022年12月7日(水)

使えない上司・使えない部下

2021年2月10日

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ほとんどの人がいつも「使える人」ではないはず

吉野太佳子さん

 女性の人生は、男性よりはライフイベントが多いように思うのです。人により多少の違いがあるでしょうが、就職、結婚、出産、再就職、転職、離婚、再婚、起業…。イベントが多いと、心の変化が激しくなります。そのたびに考えや生き方が変わってくるのではないか、と思います。その時点でのことが、人生のすべてではないのです。自分も周囲も、考え方や生き方はやがては変わります。先まで見据え、長い視点で考えていくことが必要です。

 例えば、最近、「専業主婦になりたい」という女性が増えていると聞きます。それも1つの生き方だとは思います。子どもができたならば、愛情を注ぎたい思いはわかります。私の経験をもとに言えば、それは本当にわずかな時間、一瞬で終わるのです。子どもがある時期になっても、子離れできないでいると、親は時に邪魔な存在になってしまいます。

 女性にはお子さんのために、ご主人のために、家のために、といった思いだけでは生きてほしくない。自分が主役の生き方をしていただきたい、と考えています。自分のために生きることも、女性にとってひとつの大切な生き方ではないでしょうか。

 「使える、使えない」と社員を判断するならば、その1つの基準は「適材適所」だと思います。その人の適性などが生きる仕事や状況であるのかどうか。それを考えるのが、上司の役目でしょう。ほとんどの人がいつも「使える人」ではないはずです。担当する仕事により、「使えない人」に逆転する場合もあります。立場変われば、使えない人も使えるようになるし、その逆もあるのです。人間関係も、いつも固定されているわけではありません。

 私は、大手製造企業のグループ会社に勤務している頃にそのことを思い知りました。私のことを期待してくれる上司がいたからこそ、期待されるような人材になろうとしたのです。それがやがては「使える人」になっていくのだと思います。

 私が会社員の頃に「使える部下」? 上司でないと、それはわからないでしょう。仕事や職場の人間関係などをそつなくこなしてきたのかな、とは思います。ちゃんと仕事はしていた、と自分としては振り返りたいです。上司からの評価が高いかどうかはわかりませんが。

 「使える母親」? 娘と息子がいますが、娘は時々、それに近いようなことを言ってくれるので、うれしくなります。息子は…男の子だから、そうしたことは口にしませんね(笑)。2人には、自分を信じ、自分の幸せをしっかりとつかみ、歩んでもらえたらいいなと思っています。感情日記を子どもたちに見せるなんてことはしません。ノートには「人生とは…」と書いてある日もあります。何を考えていたのでしょうかね…(苦笑)。

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