地図を広げながら掘削場所を説明するヒューストン大学のエドワード・ハーズ教授
日本の大手商社が数千億円も投じて獲得する資源権益に比べれば、ハーズ教授の開発規模ははるかに小さい。規模が小さくても、投資案件に目を光らせてリターンを求める中国人の姿勢には脱帽する。
帰国直前、ロサンゼルスのダウンタウンにあるリトルトーキョーを訪れた。最盛期には3万人以上の日系人が住み、多くの日本食レストランでにぎわっていた。だが、実際に地図に指し示された場所に行っても、アジア人らしき人もいなければ、日本語の看板も見当たらない。通りで談笑していた警察官にリトルトーキョーの場所を聞いてみた。
「お前が立っているところが、リトルトーキョーだ」
日本製家電にはじまり、日本車、さらには「日本」という国の存在自体が、リトルトーキョーのように忘れ去られないことを願うばかりだ。
WEDGE1月号特集「シェール革命 アメリカの復権」
・ゴールドラッシュ再来 沸き返る北の町
・進むオイルシフト 増える天然ガス利用
・日本の皮算用とアメリカの思惑
・40年前から変わらぬ金川千尋の信念
■「WEDGE Infinity」のメルマガを受け取る(=isMedia会員登録)
「最新記事」や「編集部のおすすめ記事」等、旬な情報をお届けいたします。