のぞみ 第一発想?
ショーゼン 第一発想というのは、「まずその言葉からすぐに思いつくこと」とでも考えればいいと思います。
たとえば「終着駅」というお題が出たとしましょう。のぞみさんなら、どんな句をつくろうと思いますか?
のぞみ 演歌や懐メロの影響もあるけど、「終わり」のイメージかな。人生に挫折して、列車の二等席にもぐりこみ、その地を逃げるようにして・・・・・・。
ショーゼン 二等席・・・・・・のぞみさんていくつだっけ(笑)
こだま 恋の終わり、なんかもイメージできるわね。
ショーゼン そう。それが普通の人の第一発想。誰もが思い起こすものだ。でもね、それを出発点にしてしまうと、みな似たりよったりの句ができてしまう。この第一発想を捨てることができたら、レベルアップできるよ。
しあわせへ私ここから折り返す 昌善
結婚は終着駅で始発駅 昌善
のぞみ あっ、終着駅が始発駅に変わった!
ショーゼン そう。まず「終着駅ってなんだろう」から始めよう。ネガティブに考えれば、「最果て」なんだけど、一転、そこからこちらに戻ってくることもできるんだ。
この切り替えができたら、川柳は倍おもしろくなるよ。お正月は、そんなことを考えながら、句を詠んでみたらどうだろう。
ではみなさん、2013年もこの川柳教室をよろしく!!