2024年11月22日(金)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2013年3月5日

 ただ、この論説の主眼は、北朝鮮の核開発を止められるという幻想に捉われて、再び、六カ国協議に戻ったり、直接交渉を試みたりする愚行に走らないように、ケリーとヘーゲルに対して警告を発することにあるように思われます。

 また、北朝鮮を核保有国として公式に認めるべしとまでは言っていません。ただ、核を放棄させるという幻想を捨てて、敵対的な核保有国として扱うべきだと主張しているだけです。

 クリストファー・ヒルの時代の、六カ国協議への執着と、挙句の果ての、北朝鮮のテロ支援国家指定解除という茶番劇を考えると、理解できる提言というべきでしょう。

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