2022年11月26日(土)

お花畑の農業論にモノ申す

2022年5月1日

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本間正義 (ほんま・まさよし)

アジア成長研究所特別教授・東京大学名誉教授

東京大学大学院農学系研究科博士課程単位修得退学、米アイオワ州立大学大学院経済学研究科博士課程修了。成蹊大学経済学部教授、東京大学大学院農学生命科学研究科教授、西南学院大学教授を経て、現職。著書に『現代日本農業の政策過程』(慶應義塾大学出版会)、『農業問題:TPP後、農政はこう変わる』(ちくま新書)など。

価格上昇の波は日本へも押し寄せる

 日本への影響も必至だ。国際市場での小麦供給が減少すれば、国際価格は上昇する。日本はウクライナとロシアから小麦は輸入していないが、日本が輸入する米国、カナダ、豪州産小麦の価格上昇は避けられない。小麦価格の上昇は代替する他の穀物の需要を増加させ、穀物価格全般の高騰をもたらす。

 さらに、ロシアは肥料の原料である窒素とカリ、リン酸の生産国であり、日本もロシアに多くを依存している。ロシアからの供給不安で肥料の国際価格も高騰している。肥料については、ウクライナ危機以前から別の問題を抱える。窒素肥料の原料となるアンモニアだ。

 アンモニアが注目されているのは、……

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Wedge 2022年5月号より
プーチンによる戦争に 世界は決して屈しない
プーチンによる戦争に 世界は決して屈しない

ロシアのウクライナ侵攻は長期戦の様相を呈し始め、ロシア軍による市民の虐殺も明らかになった。日本を含めた世界はロシアとの対峙を覚悟し、経済制裁をいっそう強めつつある。

もはや「戦前」には戻れない。安全保障、エネルギー、経済……不可逆の変化と向き合わねばならない。これ以上、戦火を広げないために、世界は、そして日本は何をすべきなのか。

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