お花畑の農業論にモノ申す
中国による食料・農地の囲い込みや新型コロナウイルスによるサプライチェーン変革、スマート農業をはじめとする先端技術の活用など、世界の食料事情は変革が起き続けている中、「田園回帰」や「農家の保護」といった夢物語の農業論ではなく、輸出入や農地の集約と役割分担、農業経営改革といった予算ありきでない農業政策が求められる。
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2025/11/21 福田浩一「なんでこんなに安いのか!」。ベトナム・ハノイの庶民的スーパーで目にしたコメは、1kgわずか100円だった。海外のコメの価格は、農産物の輸出振興を図る日本にとってもフォローすべき現状だ。現場をレポートし、今後の日本のコメのあり方を考えてみ…
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2025/11/06 福田浩一「日本の稲作は大規模農家に任せ、スマート農業を取り入れて、効率化すればいい」などの報道が盛んにされてきた。しかし、耕地の4割ほどを占める中山間地では導入しづらいという指摘もある。実際はどうなのか?福島県郡山市の中山間地の現場を報告する。
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2025/10/31 渡辺好明高市新内閣で「コメ問題」に取り組む農林水産大臣に鈴木憲和氏が就任し、就任会見を皮切りに、新聞各紙は「前政権から修正・転換か」と報じている。日本のコメ政策は変わるのか?主な発言事項を整理し、解説と論評を加えてみたい。
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2025/10/03 熊野孝文「令和の米騒動」の中、2025年の新米が出回りはじめているものの、コメの価格高騰はおさまらない。苦しいのは食卓だけでなく、コメを主原料としている加工食品業界も影響を受ける。中でも国産米使用を謳っている焼酎業界は厳しい現実に直面している。
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2025/09/26 福田浩一「最近、街から花屋が減った」――。そんな声を耳にすることが増えている。花生産現場は猛暑とコスト高、消費現場は物価高で苦境に立たされており、今やその状況は大きく揺らいでいるように見える。実際はどうなのか?
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2025/07/11 福田浩一コメ問題を契機に国民の農業談義が絶えないが、全体の方向性は見えてこない。ここで参考になるのがオーストラリアの農業かもしれない。大規模経営かつ輸出大国で知られるが、農業補助金が低かったり、消費者へ国産志向を推進するなど工夫を凝らしている。
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2025/06/27 渡辺好明小泉進次郎農林水産大臣は就任以来、スピーディー、かつ精力的に「コメの価格を落ち着かせ需給を安定させる対策」に取り組んでいる。コメの価格や需給見通しの何が問題であったのか。大臣の就任1カ月を振り返り、トレースをしてみたい。
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2025/06/19 福田浩一「現場目線でない、政府の政策や報道に対し、多くの農家は不満を感じている」。新潟県で約200年の歴史を持つ農家は危機的な現状を指摘する。現在のコメ騒動や日本の稲作の将来はどうなるのだろうか。地域の農家について語っていただき、迫ってみた。
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2025/05/30 熊野孝文コメ不足と流通の混乱で最も懸念されることの一つは「消費者の国産米離れ」だろう。高額な関税を払っても外国産米が輸入できる土壌を生んでしまった。米菓や味噌といったコメ加工食品業界でも原料米の入手困難から外国産米を急速に増やしている。
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2025/05/02 熊野孝文コメの値上がりが止まらない。前年同期の2倍以上の取引価格の品種もあり、最高値を更新し続けている。政府備蓄米が放出されても値下がりする気配が見られない。なぜ、上がり続けているのか。
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2025/04/30 渡辺好明「コメが足らない、価格が高騰」というコメ需給・価格の混乱は、アメリカの相互関税作戦にも力を貸してしまった感がする。アメリカの作戦はコメを交渉材料にしがら別の要求を通すことかもしれない。本当の狙いは何なのか。
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2025/04/07 渡辺好明米国のトランプ大統領が「相互関税」を発表。一方、日本政府はコメ輸出拡大する目標を掲げた。今後、農産物輸出は「ディール」が伴う。コメ輸出を拡大するためにも、関税や国際価格と渡り合う必要が出ている。
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2025/03/21 福田浩一ホワイトハウスのレビット大統領報道官が記者会見で、「日本はコメに700%の高関税を課している」と批判した。トランプ政権下でコメの完全が引き下げられる可能性がある。日本のコメは世界と戦えるのか。オーストラリアのコメ消費から見てみたい。
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2025/03/10 渡辺好明2024年の農林水産物・食品の輸出額は、1兆5073憶円となった。輸出額の増加は12年連続で順調のように思えるが、加工品が多く、「原料が外国産ではないか」との指摘もある。課題をみていきたい。
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2025/02/25 熊野孝文政府の備蓄米放出でコメの価格高騰は収まり、流通は正常化するのか? コメの卸や集荷業者など業界関係者は必ずしも混乱が収束するとは見ていない。それだけでなく、国産米の需要が外国産米に奪われたという結末になりかねない。
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2025/01/21 福田浩一「生成AIを使ってみたが、役立つ回答が得られなかった」。農業現場に行ってよく聞く言葉である。なぜ、日本の農業現場で生成AIが使われないのか。現状の利用状況から課題を見ていきたい。
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2024/12/19 平沢裕子世界26カ国、約2億ヘクタールの農地で栽培されている遺伝子組み換え作物。アメリカやブラジルなど大規模農場のイメージがあるが、フィリピンやインドネシアなどでは小規模農家による栽培も多い。日本は輸入しているのに、栽培はしていない。なぜなのか。
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2024/12/13 福田浩一「日本産米は品質が高く、海外で大人気」――。よく日本のメディアで取り上げられているが、本当だろうか?コメの輸出を振興する論調に違和感を持っている読者も多いと思う。マレーシアとタイの消費現場をレポートする。
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2024/11/06 渡辺好明自民・公明の与党と国民民主党の政策協議が進められている。「103万円問題」に注目が集まるが、コメ政策、農業政策についても、国民にはかなりのこだわりがあり、同様の動きが出て来るだろう。
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2024/10/17 福田浩一「スマート農業」を進める日本では、「日本の農業技術レベルは高い」と感じている人も多いだろう。ただ、そのほとんどがトラクターなどのハードに偏る。アジアの生産現場から日本の農業技術を検証し、今後の農業のあり方を考えてみたい。
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