2024年11月22日(金)

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2013年4月24日

社会人を前期後期に分け
人生を2度楽しむ

 翻って今の日本を見ると、若手への権限委譲など行われていないし、若手が仕事の上で大きな決断などさせてもらえたためしなどほとんどないように見える。バブル以降貸し渋りに陥った銀行ではまともに貸し出しの審査を経験した人が少なくなった。03年のソニーショック以降、電機メーカーでは若手の企画が通ることがなくなった。

 コンプライアンス強化、少子化、景気後退で、若手の危ない意見に耳を貸すよりもルールを守り責任を回避する大人が増えた。

 経産省などは50歳局長に若返らせ、内閣府のような調整、調査といった役所は75歳まで長く働くなど民間に先駆けた制度設計を行うべきだ。

 社会人を前期と後期に分け、前期は若手中心で走り稼ぐ。後期では制度設計、研究といった2階建てとし、人生2度楽しめるような新しい社会設計が必須になるくらいの変化は起きているのではないか?

◆WEDGE2013年4月号より

 

 

 

 

 

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