シロカ「おうちシェフPRO L」
シロカは、ティファールと共に日本市場に電気圧力なべを持ち込んだ元祖。2世代モデルのできがよくなく、当時どっと発売された電気圧力なべに紛れたが、3代目(現行モデル)の出来はよさそうだ。
今秋、ラインナップを追加したのは、シロカ。シロカは、好評の電気圧力なべ「おうちシェフPRO(Mタイプ)」、調理容量:1.68リットル(1〜3人用)に加えて、「おうちシェフPRO L」、調理容量:3.5リットル(4〜6人用)を追加した。
これは真面目に、その分野で頑張っているメーカーにあるパターンだ。例えば、ティファールの電気圧力なべの「Cook 4 me」の標準は6リットル。フランスで、スープは味噌汁のようなモノ。日本での白米と味噌汁が、フランスではパンとスープ、彼らの場合は、パンよりスープが重要なので、どんどん消費するからだ。
日々使う家電は、手頃なサイズがいいわけで、製品も売りが安定する。サイズ追加はあまり顧みられない新製品だが、本当にいい家電にするには、サイズは重要となる。
気になる価格
調理家電は、安価なモノが多く、オーブンレンジ、炊飯器以外は、5万円を割り込む。しかし今回紹介した新製品は、5万円オーバー。かなり高い。理由はオリジナル開発品だからだ。安価品の場合、技術の寄せ集めどころか、設計もパクリ、ありきたりのことが多い。そして、安いところで、大量生産。また自動長を謳いながらも、いまいちのレシピに合わせてあるメーカーも少なからずある。
しかし、シェフドラムは業務用の見本があるが、そのまま移植できるわけではない。一つひとつチェックする必要がある。「ザ・ライス」に至っては、日本の高級炊飯器に追いつけ、追い越せですから、当然、開発費がかかる。
今回紹介したモデルは、オリジナル度が高いので、高価なのだ。値上げ激しい今秋だが、ここで紹介した家電の価格には、理由がある。価格分の価値がある家電であると言える。