2022年9月27日(火)

新しい〝付加価値〟最前線

2022年8月28日

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多賀一晃 (たが・かずあき)

生活家電.com主宰

スマート家電グランプリ審査員。主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。また米・食味鑑定士の資格を有する。水、米、パン、珈琲、お茶の味に厳しい。

 米国人が日本のバーベキュー(以下BBQ)を見るとかなり違和感を覚えるそうだ。逆に、日本人の眼で見るとアメリカンBBQはかなり違う。今回は知っているようで知らないアメリカンBBQを詳しくレポートする。

(Viktoriya Klubovich/gettyimages)

BBQとは何か?

 バーベキューの語源は、カリブ海の西インド諸島。大航海時代、コロンブス率いるスペイン人が西インド諸島に行き「バルバコア」という言葉がスペイン語に転化され、「barbacoa」=「丸焼き」を意味する言葉ができたのが発端だそうだ。それが、英語で「barbecue」と変化し、広がり、今の状態になった。略称の「BBQ」はスラングではなく、真っ当な英語略称なのだ。

アメリカンBBQの雄「Weber(ウェーバー)」

典型的なWeberの特徴を持ったOriginal Kettle シリーズ

 BBQをするとしたら、日本の場合は専用のBBQ場へ行くか、ちゃんとしたBBQコンロ、グリルを購入し用いることになる。間違っても焚き火はだめ。今、地面の上に直接焚き火をすることは禁じられている。日本で使われるBBQコンロ、グリルは、多くの場合長方形で、網下に熱源となる炭が入れられる構造だ。そして長い脚が付いており、立って焼くのに適したようになっている。

 BBQの本場、米国で人気なのは、「Weber(ウェーバー)」。日本だと、コストコなどでも手に入る。が、買う前にぜひ行って欲しいのが、東京南青山にある直営ショップ。炭火用だけでなく、熱源ににガス、電気を使ったいろいろなモデルが所狭しと並んでいる。しかも電気モデルにはIoTモデルすらある。

 WeberのBBQコンロ、グリルはサイズもアメリカンとでかいが、材料を乗せるところ、皿を乗せるとことなどがきちんとあり、一見でで使い勝手の良さが、伝わってくる。また電気でも、最高温度は300度オーバー。このようにキッチン家電よりスゴいところも多い。

 Weberが米国で評価されたのは「空気弁のついたフタ」を導入したからだ。それまでのBBQのコンロ、グリルにはフタがなかったそうだ。日本の焼肉グリルと同じだ。フタがないと、実は肉を長時間焼くことはできない。一番の理由は、すぐ焦げてしまうからだ。

 このフタ付きのBBQコンロ、グリルだが、Weberの創始者、ジョージ・スティーブンが、趣味のBBQと仕事の海洋ブイ製造から着想、この2つを組み合わせて作ったものだ。本人は意識していなかったが、フタの有無でできるBBQがものすごく違う。ジョージは意識しないでBBQに革命を起こしたようなモノで、Weberは一気にトップメーカーに躍り出た。

 また、同店はBBQ関連グッズも充実している。BBQ=ホームセンターと思うのは間違いではないが、トップブランドのパワーを知っておくと、モノの見方が変わってくる。

 ガスはともかく、電気用があるのは、アメリカでは庭などでもBBQをするからだ。一度、アメリカのホテルで、「今日のディナーはプールサイドで」、と言われたことがある。行くと、BBQ

 グリルが並んでいる。「皿を持ってどんどん取って行ってくれ」と言われたことがある。パレットにあるもの、グリルで焼かれているモノを積み上げると、ハンバーガーになった。

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