ロシアのメドベージェフ大統領が、北方領土問題について「解決を次世代に委ねることは考えていない」と語ったことが政府内で憶測を呼んでいる。
発言の相手、麻生太郎首相は68歳。対する発言の主、メドベージェフ氏はまだ43歳だ。年齢差は実に25歳。父子くらいの差と言ってもいい。
麻生首相の次世代とは、まさにメドベージェフ氏の世代であり、同氏の次世代とは、麻生首相にとっては「孫の世代」だ。残された時間的余裕は随分違う印象になる。
外務省は、対するロシアの外務省から「次の政権までに解決したいという意味だ」と内々に確認しているというのだが……。
それでも「どうせロシアは先送りしか考えていない。どちらの次世代でも関係ない」(政府筋)と冷めた見方が広まっている。