2024年3月4日(月)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2023年2月27日

 ウクライナのゼレンスキー大統領は戦闘機の供与を強く求めているが、優先順位で言えば、砲弾の供与がもっと重要と思われる。

 ウクライナ戦争がいつまで続くか、今は誰にもわからないが、実は、ロシアも西側と同じ問題に直面している。本来は航空機などを迎撃するための防空ミサイル「S-300」で地上の目標を攻撃していることは、地対地ミサイルの枯渇を示唆するし、メドヴェージェフ安全保障会議副議長(元大統領)が軍需工場を訪問、生産増強を求めているのもその証左である。軍需製品の製造で欧米がロシアに負けることは考え難いのではないかと思われる。

鍵となる春の戦闘

 ウクライナ戦争でロシアが勝つようなことは許してはならない。ウクライナが春季戦闘で戦果を積み上げることがこの戦争を終わらせる近道である。自分が苦しい時には敵も苦しいのであり、我慢比べをせざるを得ない。

 プーチンは第二次世界大戦で激戦地となった南部ボルゴグラードの訪問などで、この戦争では「大祖国戦争」の際と同様、ドイツの戦車に攻められている、などのプロパガンダを流している。しかし、ウクライナに対する戦争は祖国防衛戦争ではなく、ウクライナを国家として存在しなくするための侵略戦争であることは明らかであり、ロシア人の祖国防衛戦争で発揮された我慢強さは今回は発揮されないだろう。

   
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