名前に関してもそうだ。ヌートバー選手の場合は、ミドルネームに日本名の「達治」を入れているが、この「達治」がそのまま日本で通用している。「タツジ」とカタカナ表記されることはないのだ。
野球ファンから広がる新たな考え方
さらに言えば、いい意味でアメリカナイズされているダルビッシュ有選手と大谷翔平選手の存在が、「ウチとソトの区別なんか格好悪い」というカルチャーを思い切り拡散しており、「一人ひとりが個人として輝くこと」の素晴らしさを、日本の野球ファンに徹底的に教えこんでいるということもあるだろう。そして、日本のファンの方々も、そうした受け止めの出来る世代が中心になってきたということもある。
その意味で、今回のWBC日本チームにも、またそのファンの方々にも、これからの日本社会への希望を感じさせるのは事実だと思う。ヌートバー選手の存在は、その希望の象徴でもある。