イスラエル支持は米国内政治上、例えば選挙での支持につながってきたが、この状況が微妙に変わってきている。若者や左翼はイスラエルの無差別的ガザ攻撃に批判を強めている。バイデンがイスラエルに強い立場をとることが国内政治上も有利な状況が生まれてきている。
ウクライナ支援については、共和党がロシアに味方する形になっているが、これに居心地の悪さを感じている共和党員も多いと思われる。議会工作次第であると思われる。
南部国境問題については、バイデンが自らの権限行使でやれることはイグネイシャスが言うように多い。共和党はこういう小さな問題を人質にして、大きな問題をサボタージュしているように見える。
考えておくべき「後継者」
イグネイシャスが最後に提起しているバイデンの副大統領候補の指名は重要な問題であると考えられる。ハリスの国民的人気のなさを考慮し、適切な副大統領候補を選ぶことがバイデン政権の継続にとり最も重要な点であるように思う。
そもそもバイデンは第1期目就任の時点から後継者を考えておくべきであった。適切な副大統領候補を選ぶことはその罪滅ぼしにもなるだろうし、高齢者批判を払しょくし、安心してバイデンに投票する人を増やせるかもしれない。