食事の管理を、他者に任せてはいけない
食事の内容は、夫婦2人だけの時、子どもが生まれ育ち盛りの時、単身赴任、そして孫が生まれてからなど、いくつかの場面で変わる。「この年齢で、息子に合わせたとんかつや唐揚げが続くとつらい」「孫に合わせてステーキとカレー」と、食事は子どもや孫に合わせた内容になっていることが多いのではないだろうか。その際に、自分の基準を持ち、それに照らし合わせて食べていくことが重要である。つられてスポーツをしている子どもと同じように食べていたら、代謝も消費量も異なれば、当然体重に変化が表れてくるだろう。
SNSなどで、単身赴任の夫のために冷凍弁当を宅配しているのを見かけるが、栄養のバランスがとれた食事の提供なのだろうか。キッチンは、衛生管理が工場と違い十分ではない。また宅配はたとえ冷凍であっても、専用ではない。食中毒など安全性の観点からおすすめできるものでない。自分の食事は自分で選べるようになっておくべきである。
個人でも難しい食事の管理をまして他者に任せてしまうのは、任せられた者も困ったものである。他者を尊重しつつ、また指示を出したり、苦情を言ったりすることでもない。家庭内のサポートについて、第三者がとやかく言うのは筋違いだから、ここではあえて言及しない。もちろん、サポートが得られれば、食事改革に取り組みやすいことは間違いない。食事の提供を担う人が家庭内にいるのであれば、ぜひ一緒に取り組んでほしい。