2024年7月6日(土)

BBC News

2024年7月3日

ハンガリーが欧州理事会の議長国(輪番制)になって2日目の2日、ハンガリーのオルバン・ヴィクトル首相はウクライナの首都キーウを訪問し、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談した。ハンガリーは今後半年間、議長国を務める。

ロシアによるウクライナ全面侵攻後、オルバン首相がウクライナを訪れるのは初めて。首相はキーウで、ロシアとウクライナが停戦すれば、終戦へ向けた交渉が加速すると述べた。

キーウで共に記者団の前に現れたゼレンスキー大統領とオルバン首相は、お互いにぎこちない様子で、記者質問も受け付けなかった。

首脳会談後の声明でゼレンスキー氏は、「欧州のウクライナ支援が十分なレベルで続くのは、非常に重要だ」と主張。「欧州のすべての隣人同士の協力が、さらに有意義で互いに有用なものになるのが重要だ」とも述べた。

オルバン首相は声明で、欧州諸国の協力の重要性も強調しつつ、ロシアとの交渉加速化を目的とした停戦の重要性を話題にしたと明らかにした。

「先に停戦してから交渉を始めることで和平交渉を加速できるか、検討してほしいと私は(ゼレンスキー)大統領に持ちかけた。率直な対話や回答に感謝する」と、首相は述べた。

オルバン首相はかねて西側諸国によるウクライナ支援を批判し続け、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に最も近い欧州首脳とされている。オルバン氏のウクライナ訪問は12年ぶりだが、この間、プーチン大統領とはたびたび会談している。

オルバン氏は昨年12月、EUがウクライナに提供する500億ユーロ相当のウクライナ包括支援策に拒否権を発動した(支援は今年2月に承認された)。

オルバン首相のウクライナ訪問について、BBCのゴードン・コレーラ安全保障担当編集委員がキーウから報告する。

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/c1wel1n5dq7o


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