時が求める大統領候補
2020年米大統領選挙はコロナ禍で行われ、新型コロナウイルスに感染し、米国では多くの犠牲者が出た。1972年12月にクリスマスプレゼントを購入するためにショッピングに行った妻と娘を交通事故で亡くし、2015年5月にはイラクに従軍した後、脳腫瘍を患った長男を亡くしたバイデン候補(当時)は、コロナの犠牲となった家族や友人などに感情移入をし、寄り添うことができる大統領候補であった。選挙キャンペーンでも小規模な集会を行い、参加者の人数を制限するなど、国民の健康と幸せに配慮を示した。
彼は、正に時が求めた大統領候補であったのだ。
バイデン大統領が選挙戦から撤退し、元検事のハリス副大統領が、重罪犯のトランプ前大統領と対戦する可能性が高まった。ハリス氏は人権派であって、戦争の惨禍に打ちのめされる人々の側に立っている。そして、「ダブルヘイター」の一因であった高齢ではない。性格においても、その明るさが若者に受けている。
ハリス氏も、時が求める大統領候補と言える。