2025年12月5日(金)

山師の手帳~“いちびり”が日本を救う~

2025年4月30日

がんは15年から20年で撲滅できるか?

 本庶佑教授の講演会をYouTubeで何度も聴く機会があった。教授は「がんは20年で人類史から撲滅できるか?」というテーマで話され、多くの希望と知見を与えてくれた。彼の講演を聞き、私も「がんと戦う発想から、共存する発想への転換が大事だ」と強く感じた。結核、マラリア、HIV、天然痘も不治の病と言われたが人類は乗り越えた。人類史からがんが消えるのは時間の問題だと確信している。

 がんとの戦いは決して孤独ではなく、世界中の研究者や医師が多くの努力を重ねている。この努力の先に、がんの新たな治療法や克服方法が生まれることを信じ、私自身もその進歩に期待を寄せている。人工知能(AI)の登場によって、臨床試験の効率、精度、結果の向上を実現する革新的なソリューションが提供されるようになった。生成AIががん撲滅のスピードを早め、人類とがんとの関係を新たな視点で捉え、より豊かな人生を追求することができると信じている。(注)

 この長い旅路の中で、心の筋肉を強化しながら前を向いて進んでいくだけである。治療の過程や出会った人々、学んだこと一つ一つが、私の人生を豊かにする要素となる。がんとの戦いは続くが、希望を持ち続け、未来を見つめながら、今を大切に生きていく決意を新たにしている。

(注) 『臨床試験はAIによってどう変わるのか?AIがもたらす革新的なソリューション』

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