2024年7月25日(木)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2014年4月29日

 東アジアの軍事的脅威は、北朝鮮と中国であり、これに対するには日米韓の軍事協力が必要であるという認識を持っている専門家、実務者の間では、この論説のような論理は当然であり、これ以外に選択肢はありえないといってよいでしょう。それは、韓国内に、理論的戦略的根拠に基づかない、反米、反日、親中、そして時としては親北朝鮮の、左翼的、疑似進歩的な風潮がある中で、従来とも、主として軍事関係者の間で遠慮しながら主張されてきたことでもあります。日韓の軍同士の関係は、既に良好です。

 韓国の左派的思想傾向は、いずれは変わらざるを得ないのでしょう。日本にもかつて似たような傾向がありましたが、それは何時の間にか是正されています。日中関係正常化狂騒曲時代の日本では、ちょうど現在の韓国におけるような、反米、反日米安保、親中、さらには、親北朝鮮、反韓の言論が喧しかったですが、すべては一時の心の迷い、あるいは「気取り」として過ぎ去ったわけです。現在の韓国の左翼的言論についても、それが政策として具体化されることはないまま、同じように、過ぎ去っていくと予測されます。

 3月の日米韓首脳会談で、もう、その兆しは出て来ていると言えます。ただ、問題の究極的解決には時間もかかるでしょうし、その後遺症の解決には何十年もかかるかもしれません。それは現在、日中正常化以来四十年経ってなお、集団的自衛権行使に対する、日本の一部言論や野党の反発を見れば分ることです。

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