2022年7月5日(火)

サイバー空間の権力論

2014年5月29日

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塚越健司 (つかごし・けんじ)

拓殖大学非常勤講師

1984年生。専攻は情報社会学、社会哲学。著書に『ハクティビズムとは何か』(ソフトバンク新書)、共編著に『「統治」を創造する』(春秋社)、など。TBSラジオ『荒川強啓デイ・キャッチ!』火曜ニュースクリップ担当としてレギュラー出演中(http://www.tbsradio.jp/dc/)。

インターネットの構造変化をどう受け止めるか

 こうした声を感じてかどうか、アメリカ政府は2015年に期限切れとなるICANNとの契約を打ち切ることを今年3月にすでに発表している。このことはすなわち、2015年以降アメリカは、インターネット管理(詳しくはルートゾーンの管理権限)から手を引くことを意味する(とはいえ、ICANNがもともと中立的組織であることには注意されたい)。

 こうした動きの中で、ますますネットのマルチステークホルダー化が進むと思われる。逆に、ロシアやインド、あるいは中国等は、世界各国の協力ではなく自国中心のインターネット管理体制の構築を目指している側面もある。世界中のインターネット管理構造の変化が進む中、我々のプライバシー管理の方法等も、今後は変化していくことだろう。

 とはいえ、構造変化はチャンスにもなる。世界各国では、インターネットガバナンスの変化をいかにビジネスに転用するかが議論されている。構造変化をチャンスと受け止め、前向きに検討することも必要となるだろう。

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