2024年4月29日(月)

インサイト霞が関

2009年6月4日

 「お友達人事が着実に増えた。自由かっ達に議論する雰囲気ではなく、金融政策決定会合や支店長会議なども、福井俊彦前総裁時代に比べて盛り上がらない」。

 白川方明総裁の就任後、2年目を迎えた日銀内から、こんな不満の声が聞こえ始めた。

 白川総裁は昨秋以降、海外の中央銀行首脳と週末も電話連絡を取り合うなど、世界的な金融・経済危機への対応に奔走。しかし、人事など苦手の内部管理や政府・与党との調整は、実務のほとんどを山口広秀副総裁に「丸投げ」している。

 最近の人事では、総裁と同じ「英語に堪能な理論派」を重用する傾向が強まっていると、ある幹部。同じ志向の人間を周囲に集めれば、白川体制の「内部分裂」が現実味を帯びてくる。

◆「WEDGE」2009年6月号より

 

 

 
 

「WEDGE Infinity」のメルマガを受け取る(=isMedia会員登録)
週に一度、「最新記事」や「編集部のおすすめ記事」等、旬な情報をお届けいたします。


新着記事

»もっと見る