――ただ、欧州の「個」をサッカーだけで目指すと、日本社会ではすごく浮いてしまいそうですね。
吉崎:先輩、後輩もなく、日本の教育とは大いに反することが正しいとなるわけで、日本社会の中でサッカー部だけが浮いた世界になる可能性はありますね。ただ逆に、サッカーが発信できるものは何かと考えたときに、「君は誰で何者で、何が出来るのか」と問うことだと思うんです。サッカーとはそういうゲームなんだということを発信して、日本社会の中にも一部にそういう場所が存在すると考えられるようになったほうがいい。
また、子どもたちに関しては、一般社会とサッカーの世界の違いというダブルスタンダードを持てるのが一番良いと思います。僕は、日本に帰ってきてから欧州のメンタリティでサッカーをしましたが、味方からも敵からも嫌がられるので辞めてしまいましたが(笑)。
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