2025年12月6日(土)

BBC News

2025年12月1日

イスラエル軍の攻撃で死亡した2人の少年の葬儀が29日、ガザのナセル病院で行われた

ジェイムズ・クック記者(イスラエル・エルサレム)

イスラム組織ハマスが運営するパレスチナ・ガザ地区の保健当局は11月29日、イスラエルが軍事作戦を始めてからのパレスチナ人の死者が7万人を超えたと発表した。この日の最新の死者には、幼い兄弟2人も含まれている。

死者数は10月10日に停戦が発効して以降も増え続けている。イスラエルはハマスが停戦に違反として空爆を続けている。一方で、がれきの下にある遺体の収容も続いている。

ガザの保健省のデータはこの戦争を通じて広く使用され、国連や国際機関から信頼されている。しかしイスラエルは、このデータに一貫して異議を唱えている。

国際的なジャーナリストは、BBCを含め、イスラエルによってガザへの独自の立ち入りを阻止されており、双方の数字を検証することはできない。

ガザ保健省によると、パレスチナ側の死者数は現在7万100人で、そのうち350人以上が10月10日の停戦以降に死亡している。

イスラエル軍は、2023年10月7日にハマス主導がしたイスラエル南部の攻撃で約1200人が殺害され、251人が人質に取られたことを受け、ガザへの攻撃を開始した。

兄弟2人がドローン攻撃で死亡

29日には、イスラエルのドローン攻撃で2人の幼い兄弟が殺された。家族によると、ファディ・アブ・アシ君とジュマ・アブ・アシ君で、ガザ南部のハンユニスでまきを集めていた際に攻撃されたという。

報道によると、弟は8歳、兄は10歳または11歳とされる。

2人の葬儀は29日、ナセル病院で行われた。

イスラエル国防軍(IDF)はBBCに対し、ガザでのイスラエル軍の撤退線「イエローライン」を越えた疑いのある人物2人を攻撃したと述べた。

このラインは、7週間以上前にアメリカが仲介した停戦の第1段階で、イスラエル軍が合意した撤退地点を示している。

(英語記事 More than 70,000 killed in Gaza since Israel offensive began, Hamas-run health ministry says

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/cz0n3jy4vzeo


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