ラシュディ・アブアルーフ・ガザ特派員、パトリック・ジャクソン記者
パレスチナ・ガザ地区南部のハンユニスで3日、イスラエル軍の航空機が避難民用のテントを攻撃し、子供2人を含む5人が殺されたと、同地にあるクウェート野戦病院の医療関係者が話した。けが人も複数出ているという。
攻撃は、沿岸部のアル・マワシ地区であった。
医療チームによると、死亡したのは46歳と30歳の女性、36歳の男性、そして8歳と10歳の少年。また、負傷者32人が病院で治療を受けたという。
救助隊はBBCに対し、数百人の避難民がここ数カ月間暮らしている「アル・ナジャート・キャンプ」から遺体を収容したと語った。
イスラエル軍は、3日の早い時間に兵士5人が負傷したことを受けて「(イスラム組織)ハマスのテロリストを攻撃した」と発表。
「ハマスのテロ組織は停戦合意に対する露骨な違反を行い、その間にラファに展開していたイスラエル国防軍の部隊を攻撃した」と主張した。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、「相応の対応を取る」と誓っていた。
目撃者によると、最初の攻撃はアル・マワシ避難地域内のテントを標的にしていた。その後、クウェート病院近くでも爆発が起き、近隣で避難していた人々の間に恐怖が広がった。
ハマスはイスラエルの行動を「野蛮で無差別であり、10月10日に始まった停戦の違反だ」と非難した。
イスラエル軍は、2023年10月7日にイスラエル南部で発生したハマス主導の攻撃に対する報復として、ガザで攻勢を続けてきた。ハマス主導の攻撃では、約1200人が殺され、251人が人質に取られた。
その後、イスラエルのガザでの作戦により殺されたパレスチナ人は7万100人以上に達していると、ハマスが運営するガザ地区の保健省が発表している。
(英語記事 Five killed in Israeli air strikes on tents near Khan Younis, medics say)
