果たしてトヨタの従業員は、今後どのような選択をするのだろうか。トーランス本社に勤務する勤続15年の女性社員は、「会社からは『全員がウェルカムだ。一緒にプレイノに移ろう』と言われているので、移転に対しては前向きに受け止めている。しかし、どのような生活が待ち受けているのか、待遇はどう変わるのか具体的なことが何ひとつわからないので、周囲の社員を含め、まだ決断はしていない状況だ」と会社の決定を信頼しつつも、先行き不透明だと語る。
日産が移転した2006年、米国トヨタの幹部は「我々が日産のようにこの地を去ることはない」と明言した。しかし、状況が変化すれば企業の方針も変化する。カリフォルニア州は「逃がした魚は大きい」と後悔することになるだろう。
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