新たな歴史の1ページに
今回の金メダル獲得で、テレビも新聞もネットニュースも「りくりゅう」が大きな注目を集める中、1人のインタビュアーにもスポットライトが当たった。
2人のフリーを、テレビ解説で「宇宙一の演技」と称えた高橋成美さんだ。
金メダル獲得後のインタビューでは、「本当におめでとう」と祝福の言葉を向け、木原選手、三浦選手と抱き合った高橋さんに対し、木原選手は「なるちゃん(高橋選手)がいたから、俺たちが、次世代のペアがみんな出てきた。なるちゃんがいてくれたから、俺たちが……、(金メダルを)獲れた。本当にありがとう」と声をふるわせた。
高橋さんが「でも、『りくりゅう』じゃなきゃ、金メダルはなかった。私の夢もかなえてくれたんだよ」と称えると、三浦選手が「私たちだけでは獲れなかった。たくさんの方に支えて頂いてここまで成長することができた」と感謝の気持ちを伝えた。
泣き笑いのインタビューの最後は高橋さんの呼びかけに応じ、3人で「ペア大好き!」と口をそろえて絶叫した。
メディアの記事でも、高橋さんがかつて木原選手とペアでソチ五輪に出場したことや、慶應大学総合政策学部卒で英語だけでなく、中国語などの語学も堪能なことなどを知ったネット上の驚きの声などを紹介。時空を超えて高橋さんの存在がクローズアップされる事象を招いた。
ソチ五輪からの12年。まさに、日本におけるペアの歴史に関する情報が一挙にあふれ出たような一日だった。
そして、金メダルをたぐり寄せたフリー後、2人が氷上で抱き合う姿は、ミラノ・コルティナ五輪の象徴的なワンシーンにもなった。日本になじみにくいとされた男女がペアを組んで演じるプログラムが、とてつもなく大きな感動を呼び込んだ。
