2026年2月23日(月)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2026年2月23日

 トランプの世界では、いじめやすいものがいじめられる。欧州が反抗姿勢を見せたら、トランプもやや怯んだ。市場もトランプを怯ませた。

 ダボスを通じて、欧州もカーニーと同じような感覚になっている。そこで、できることは、今後は他の国との協力を深め、多様化し、自国の力を強化する以外にない。

慎重にすべき対中接近

 ここにきて、既に世界の潮目が変わりつつあるようにも見える。12月にはフランスのマクロン大統領が訪中、1月には英国のスターマー首相も訪中、訪日した。

 これらの訪中は、10年前頃の無原則な欧州の対中接近の再来であってはならず、もっと熟慮された対中関係を模索するのであれば、対トランプ牽制のための多様化とはなり得るだろう。しかし、注意深くやるべきだ。また、そのためにも欧州はもっと信頼性のある域内経済政策、産業政策を実施して行くべきだとつとに指摘されている。

 日本もそれに協力して行くべきだ。EU対話の一層の強化と環太平洋経済連携協定TPP)での連携を具体化していきたいものだ。

 この社説が、今後のリスクとして、トランプの行動が中ロに与える影響を指摘する。その通りだ。これまでトランプは、中ロを喜ばすことばかりしている。4月のトランプ訪中が注目される。

 米国は、ある種、規律の効かないモンスター政権を生み出した。もはや、それを規律できるのは、それを生み出した米国のデモクラシーでしかない。

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