台湾について知ることができる書籍を選びました。日本に居ながらも、台湾の空気、食、感触を味わってみてはいかがでしょうか。
台湾の歴史と女性の生涯
高雄港の娘 陳 柔縉(著)、 田中美帆(訳)春秋社 2750円(税込)
高雄港に近い苓雅寮で生まれ、塩埕区(現・塩埕町)で育った愛雪の生涯を描いた小説。日本統治時代から終戦へと時代に翻弄されながらも愛雪は特異な人生を歩み、戒厳令下に東京へとたどり着く。女性が良妻賢母を求められる時代において、愛雪は東京でレストランやクリーニング店の経営を成功させ、夫の製薬会社を70歳になってもなお引き継ぐ生命力は痛快だ。在日台湾婦女会の初代会長、郭孫雪娥の人生をモデルとし、台湾の歴史も学べる一冊。
半導体覇権
様々な社会問題に斬り込む著者が今回選んだテーマは、半導体。さらに、台湾だ。当然、安全保障の問題も絡んでくる。もちろん架空ではあるが、台湾の半導体製造のガリバー企業を中心にして、世界を取り巻く状況を理解するための入門書にもなる。同時に、これから何が起きるのかを考えるためのシミュレーションにもなる。そして、今回の主人公は『ハゲタカ』の鷲津政彦だ。鷲津は、あの超巨大企業を買収してしまうのだろうか(上下巻)。
