2026年9月1日(火)

スポーツの新潮流

2026年9月1日

「NBAに一番近いアリーナ」

 とりわけ、IGアリーナにはグローバルな設計・サービスを取り入れました。11トントラックがそのまま入れる搬入口や30メートルの天井高など、サンフランシスコのNBAチーム、ゴールデンステート・ウォリアーズの本拠地で多目的施設の「チェイス・センター」をはじめとした海外の成功モデルも複数参考にしています。

 重要な点は、行政と一丸となって構想を描いたことにあります。アリーナは30年事業です。「観客としてもアーティストとしても訪れたくなる名古屋に」という愛知県知事の大村秀章さんからの強い希望とコミットがあってこそのことでした。

 IGアリーナができて以降、周辺施設の売り上げは124%に増えています。こうしたデータマーケティングを地域に還元し、まちの経済成長をともに考え担っていくことは、当社が全国の店舗で地域の方々に長年支えられてきた恩返しにもつながると考えています。

 NBAで活躍する八村塁さんも、IGアリーナを「NBAに一番近いアリーナだと思う」と評価してくれました。子どもたちにとって、「あんなに格好良い会場で、あの歓声の中で試合をしてみたい」という憧れを持つような、シンボリックな場所にしていくことは極めて重要です。

 日本の象徴のような競技場を、日本の象徴にし続ける使命が私たちにはあります。決して、今がゴールではありません。世のため、人のために変わり続けていきます。

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Wedge 2026年9月号より
日本スポーツ界の新潮流 変革の時をつかめ
日本スポーツ界の新潮流 変革の時をつかめ

大谷翔平、三笘薫、北口榛花、阿部詩、八村塁、松山英樹……。世界で活躍する日本人選手がここ最近、増え続けている。国内では、スポーツの力をまちづくりへ生かそうと、スポーツ界・民間・行政の連携も広がっているほか、新たな競技の普及も進んでいる。一方、少子化などの課題は競技人口にも影響を及ぼし始め、精神論や根性論など「昭和的価値観」の指導のあり方も見直され始めた。まさに、日本スポーツ界は変革の時を迎えている。新潮流を、日本社会へどう生かしていくか─。32年ぶりに日本でアジア大会が開催される今、その可能性を探りたい。


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