こうした他社の動きに慌てているのが、アリババだ。昨年夏に、他の小売店や物流会社との共同物流体制を整える構想を打ち出したほか、昨年末には中国全土90カ所に物流拠点を置く中国家電最大手ハイアールの物流子会社に出資すると発表した。
中国の株式市場に詳しい京華創業の徐学林社長は「アリババが出資した背景には、自社物流を構築したい狙いがある。全てを自社で整備するのはコストが掛かるため、安全を優先したのだろう」と説明する。
ネット通販最大手アリババの牙城をラスト・ワン・マイルの自社化で切り崩そうとするテンセントら2番手、3番手たち。中国のネット通販・宅配市場は、混戦の時代を迎えている。
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