田部康喜のTV読本

2014年9月3日

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田部康喜 (たべ・こうき)

コラムニスト

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

 世界の研究者たちは、偏西風が海水温の上昇によって、その蛇行のしかたが変化したことが要因であると考えている。

 偏西風は、赤道付近の暖かい空気と両極の冷たい空気の間を、蛇行しながら大気をまぜているような役割をしている。

 それが、海洋の気温の上昇によって、北に押し上げられて、蛇行しながらもある地域の上空で停滞する現象を起こしている。

 カリフォルニア付近では湿った空気を南方からもたらす役割を果たせず、東海岸では逆に湿った空気を大西洋からもたらして、大雪となった。

「ハイエイタス」とは?

 さらに、巨大災害の危険性が高まっている現象に、番組は光を当てる。

 「ハイエイタス(停滞)」という現象である。世界各地の平均気温と、海洋の表面の海水の温度は、ここ10年間ほど、その上昇傾向を止めているようにみえるのである。

 しかしながら、海面下の700mから2000mにかけては、逆に水温が上昇を続けている。地球が太陽から受けているエネルギーが、深海に蓄積されている。

 東京大学の渡部雅浩准教授は「地球温暖化はとまっていない。深海に吸収されている」と語る。

 さらに、渡部准教授は、ハイエイタスの周期が10年あるいは20年であることから、いずれ、停滞から上昇に転じる可能性が高いことを指摘している。

 ハイエイタスが終了すれば、巨大災害はその激しさを増すのである。

 「巨大災害」シリーズの再放送は、第1集が9月14日、第2集が15日。

 さらに、第3集「巨大地震」は20日、第4集「火山大噴火」は21日である。

 とくに、前者は、NHKスペシャルが取り組んできた地震に関する番組よりも新たなメカニズムが解明された、という。

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