田部康喜のTV読本

2014年9月3日

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田部康喜 (たべ・こうき)

コラムニスト

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

 タモリ:ヨットを操縦していて、積乱雲が見えたので避けようとして、その直下に向かったら、船艇が45度も傾いたことがありました

 坪木:熱帯低気圧の風速は毎秒17mですが、急速強化によって、スーパー台風は60mにも及びます。

 スーパー台風に近い猛烈な台風が列島を襲った場合のシュミレーションとして、紀伊半島から中部地方にかけて、5000人近い死者をだした、伊勢湾台風(1959年)と比較する。

 太平洋で発生した台風は、たった2日後に1000hPaから912hPaとなり、伊勢湾台風と同じ進路をたどって、925hPaで上陸する。瞬間風速は毎秒75mである。

 伊勢湾台風よりも、暴風雨圏が直径200㎞拡大して、九州から関東まで範囲が広がる。大阪では、風速50mの強風がビルを襲う。浜松では、70mの強風によって、住宅が倒れる。さらに、新幹線の架線が切れて、運行不能となる。さらに、電力の鉄塔が次々に倒壊する。鉄塔の強度は風速60mまでしか耐えられない。

 台風による高潮は、四日市付近で高さ10mにも及び、日本を代表する化学コンビナート地帯に甚大な被害をもたらす。名古屋付近でも高潮は5mと推定される。この高さは伊勢湾台風よりも1m上回る。

大気と海水の変調による災害や異常気象

 地球を覆っている大気と海水の変調によって、引き起こされているのはスーパー台風ばかりではない。

 この1年余りをみても、カリフォルニアを襲っている干ばつによる山火事は、火災旋風を巻き起こしている。中心部に火の柱が直立しながら、旋風を伴って動く竜巻である。

 米東海岸は寒波が襲い、シカゴは平年より20度も低いマイナス30度となった。ニューヨークは積雪によって非常事態宣言をした。

 ロンドンは平年の2倍から3倍の雨量を記録して、テムズ川があふれる250年ぶりの大洪水となった。

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