オトナの教養 週末の一冊

2014年10月9日

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――高いハードルを恐れる傾向がある日本人に尾崎さんからのアドバイスをお願いします。

尾崎英二郎さん

尾崎:最近は日本の学生や社会人を前に講演させていただく機会も増えました。誰にも共通している点は、皆、「失敗」を過剰なくらいに恐れてしまうということです。日本人はテストで100点を取ることを目指す教育を受けるので、常に完璧であろうとするからでしょう。

 「悩んでいる自分」「まだやりたいことが見つからない自分」「うまくいかない自分」をダメだと感じてしまいやすい。しかし、時には0点の自分、赤点の自分がいてもいい、へこんだっていいのです。0メートルから挑んで上昇できる人こそ、最も素晴らしいということを言いたいですね。

――ハリウッド俳優にもなり、22歳の時からの夢だった本を書く目標もクリアされたわけですが、尾崎さんにとっての究極の目標は何ですか?

尾崎:現時点で見据える「ハッキリとした到達点」は、自分が生んだ本の言葉が、嘘にならないような人になっていくことです。年齢、学歴、家柄、財産、人種、国籍に関係なく「僕だって、私だって、目標や夢を実現できるかもしれない!」と多くの人に共感してもらえる人間、俳優、表現者でありたいです。

 渡米直後は、自分の目標達成にただただ必死でした。でも今は、自分の仕事や作品を通じて、多くの人を勇気づけ、楽しませたい、僕が得たものを還元したい、とより強く思うようになりました。

 最初の本を出したばかりですが、次の本についても思いを巡らしています。高校の時、一番の苦手科目だった英語をいかに克服し、どのようにその言語を活かし、異国の世界で生きるまでになったのか? という角度からも、自分のキャリアと勉強法を振り返ってみたいと思います。

 米国と日本の、業界システムの違い、それぞれの良さや、学ぶべき所などを書いてみたいですね。それには、もっと奥深くまで、ハリウッドの業界に入っていけるような、決定的な作品への出演チャンスをつかんで、もっともっと学ぶ必要があると思っています。

――最後に渡米前の迷っていた自分に対して、今のご自身として何と声をかけてあげたいですか?

尾崎:「”自分”に適した役や作品と必ず出会う。だから、自分にしかない人間性と能力と可能性を信じて、未来をハッキリと見続けるんだよ!」と、言ってあげたいです。


  
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