世界の記述

2014年11月10日

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 1年半ほど私が通っているフランス政府出先機関の語学学校(日本にもある)、1クラスあたりの平均生徒数は約18人。日本人生徒は、全校合せても学び直したい友人と、何とか話せるようになりたい私の二人きり。

 この学校のターゲットは元々、仏語検定準備中の大学生やフランス留学を控えたアルジェリア人のはずなのに、クラスの半分近くが外国人という時もある。シリア、パレスチナなどからのアラブ系外国人生徒が多いなか、学期も時間帯も違うクラスに、必ずアジア人の顔があるのだ。

 特に夜のクラスには、昼間働く様々な人たちが来て面白い。建築会社にお勤めの中国人ユウさん(41歳)は、北京出身の華奢な女性。管理職の彼女には通訳が付くそうで、フランス語が必須という訳でもなさそうだが、やはり流暢に話したいのは秀才ゆえだろうか。

 また、別の若い中国人男性二人は、IT会社勤務で自炊生活。日々の暮らしの全てに、フランス語が要るとのこと。英語が全く通じないこの国で、四苦八苦しているようだ。アルジェリアの公用語であるアラビア語を一から習うよりは、広く人々に話されているフランス語を習う方がてっとり早いと、頑張っている。

 アルジェ市内中心地区にある古い瀟洒なビルの修復、幹線道路の整備、郊外の住宅開発と、インフラ整備が進む。日進月歩なアルジェの街を走る車は、中国勢の進出が顕著だ。商店には益々新しい物が溢れ、その多くが中国製と、今どきのアルジェリアは、まさに中国パワーが炸裂している。

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◆Wedge2014年10月号より

 

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