2024年12月19日(木)

世界の記述

2014年11月10日

 アフリカ大陸北部、モロッコとチュニジアに挟まれたマグレブの国、アルジェリア。長らくフランスの海外県だったが、1962年に独立、その後、早くから日本の有名商社が入ってきたという歴史がある。

 しかしながら、今では在住しているアジア人の多くが中国人。完成すれば世界で3番目に大きいという首都アルジェ市内のグランドモスク建築のみならず、スタジアムやホテル建設など、大型開発事業の多くは中国の会社が請け負っているのだという。

 アルジェ郊外には、中国人向けの市場もあるそうだが、街のコンビニエンスストアでも醤油や中華麺などを見かける。また、週末などは大型スーパーマーケットの開店を待って、中国人ご一行様が大量の食品を購入していく。

 生鮮食品が売られる中央市場でも、細長い白菜やチンゲンサイなど、中国野菜を置いている店もある。乾物店には、醤油や牡蠣油ソース、干し椎茸にキクラゲ、八角などの調味料もある。

アルジェリアの商店にも漢字の看板が見られる(NAOMI GORHAM)

 中国人在住者が増えているお陰で、私たち日本人も容易くアジアの食材が手に入るようになった。それは嬉しいのだが、街を歩けば多くのアルジェリア人に「ニーハオ!」と、声をかけられるのには、少々参ってしまう。


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