「呟く市長」は何を変えようとしているのか

2014年12月12日

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熊谷:これは私自身の反省なのですが、就任1年目は時間もなかったので、トップダウンで行ったことも多かったんです。ただ、このやり方だと職員の中には中途半端な仕事をするようになる者もいるんですね。公務員は基本NOとは言いません。とりあえずはやってくれるのだけれど、納得してやっているわけではない場合、パフォーマンスはあまり良くなくて、うまくいかなかった事業もいくつかありました。

 強制ではなく納得が必要なんですね。しつこくは言うけど、1回目から強制はしないことを心がけています。2回目、3回目と少しずつ強く求めていく。千葉市の職員は人の良い方が多いので助かっています。

――ツイッターでの対話会なども継続されていて、市政の透明化にはどの首長にもまして熱心ですが、議論が「荒れる」ことへの懸念はありませんか?

熊谷:リスクとしてはありますよね。できる限り建設的な議論をするしかないのですが、私は議論は平行線でも構わないと思っているんですよ。

 人間は、なかなかその場では納得できないこともあります。それまでずっと考え続けてきて「こうだ」と思っていることについて、違う意見を言われて「はい、そうですね」と改められる人はそうはいません。

 その瞬間にその人を説得することはできなくても、そのやり取りを見ている人たちが考えてくれれば、それでいいと思っています。傍目八目なときに、人は冷静になれる。そのときに自分なりに価値判断しておけば、自分が当事者になったときにも、ある程度冷静に対処できると思うんです。

 リスクはあるかも知れないけど、これは自分にしかできないことだとも感じています。私は「千葉市長」という立場は言論プラットフォームなのだと思っています。千葉市に関わる情報がここに集約されるので、共通データベースにもなる。ここにみんながアクセスして、市について情報を得て、あるいは提案できる、そんなプラットフォームとして機能していれば、あとは私のアカウントなんてどうなってもいいんですよ(笑)。

 私の考えがいつも正しいという気はありません。私なりに考えていることを、見ている人が判断基準を持てるように伝えていく。こういう事情とこういう要素があってこのような決断になった、ということを明らかにするためにやっています。140字しか書けないので少々つっけんどんになってしまうのはお許しをいただきたいのですが(笑)。

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