「呟く市長」は何を変えようとしているのか

2014年12月12日

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 ツイッターの便利だと思うところは、市政についての反応がリアルタイムでわかることです。言ってみればリアルタイム視聴率のような感覚で、リツイート(RT)の数もわかるし、RTした人がそのあとに何を言っているかも追うことができる。私はエゴサーチはしないんですけど、私のツイートをRTした人がそのあと何を言っているかは、時間のあるときには見るようにしています。何を感じてRTしたのかがわかるので、市政についてのマーケティング上、大変に助かるツールなんです。SNSだけではなく対面でのコミュニケーションでも、どういう風に説明すれば納得されやすいかも、ツイッターはヒントを与えてくれています。

 ツイッターは政治家にとって格好の自己鍛錬ツールなんです。ツイッターは怖いです。怖いからこそ鍛えられる。私はかなり育ててもらっていると思います。

 私もツイッターで「失敗しちゃったな」とか「こうしたほうがよかったな」と思ったことは無数にあります。それが発想の改善につながりますし、日常の業務でも記者会見でも、こういった取材でも活かしているつもりです。ここまで養成してくれるツールが自由に使えるわけですから、政治を志す人はみんなやればいいのにと思います(笑)。

 SNSでダメなパターンはだいたい共通していますよね。公益的な目的なのか、私的な目的なのかは透けて見えてしまいます。驕りも見えてしまう。私も驕っている瞬間に呟いたものは、あとから反省することになりますが、失敗も残るのがすごくいいんですよ。時間を置いて改めて見るのは辛いのですが、戒めにもなりますから。

 良い時代に市長をやらせてもらっているな、と思いますね。ツイッターがない時代に市長になっていたら、私の場合はやりたいことの半分もできていなかったかも知れません。5年早くてもツイッターはありませんでしたから、まさにジャストタイミングだったんですね。

(11月19日(水)千葉市役所内 市長室にて収録)

熊谷俊人(くまがい・としひと)
1978年奈良県天理市生まれ。父の転勤に伴い千葉、大阪、兵庫に移り住む。2001年3月に早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業し、NTTコミュニ ケーションズ株式会社入社。2006年、民主党の市議会議員候補公募に応募、合格。翌年4月の千葉市議会議員選挙(稲毛区)に立候補、当選。さらに 2009年に千葉市長選挙に立候補、当選。31歳の市長は当時の全国最年少であり、政令指定都市としては歴代最年少。2013年の千葉市長選で再選され る。千葉市中央区に妻と二人の子と暮らす。ツイッターアカウントは https://twitter.com/kumagai_chiba

  
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