オトナの教養 週末の一冊

2015年1月9日

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中村宏之 (なかむら・ひろゆき)

ジャーナリスト

1967年生まれ。91年、慶應義塾大学経済学部卒、読売新聞東京本社入社。ロンドン特派員、米ハーバード大学国際問題研究所研究員、経済部デスク、調査研究本部主任研究員などを経て2017年4月より読売新聞東京本社メディア局編集部次長。『御社の寿命』、『世界を切り拓くビジネス・ローヤー』、(いずれも中央公論新社)など

――2015年の経済をみるポイントは何でしょう?

倉都:アメリカの独り勝ち、ドルの独歩高のような方向に進んでゆくと、21世紀の最初にあったように、お金がウォール街に集まって、再び強欲な人々がむくむくと頭をもたげるような雰囲気になってくるのかなと懸念します。いまのドル高は、しばらく変わらないと思います。よく言うのですが、株には不思議な上昇があるが、ドルには不思議な上昇はないと。基軸通貨が強い時は基本的にはしばらく続きます。一時的でなく、数年間にわたって続くトレンドになるでしょう。そうなるとアメリカで問題が起きるような火種が生まれる可能性はあります。

 原油がどこまで下がるのかも注目です。一時的には1バレル=40ドル台もあるかもしれません。いずれ反転するのかもしれませんが、40ドルとか50ドルの水準がどれぐらいの間続くのか読めない部分があります。原油価格は大きなポイントです。

 あとは中国ですね。どれぐらい成長率を維持できるか。為替の関連では中国の企業もドル建ての債務は大きいですから、それは企業の時限爆弾になりえます。

 そして日本経済です。メインシナリオでいえば、2014年よりは良いでしょう。GDPで見る限りのマクロ指標は良いと思います。その中で、勝ち組と負け組がはっきり分かれてくるという構図になるのではないでしょうか。

倉都康行(くらつ・やすゆき)
1955年生まれ。1979年東京大学経済学部卒、旧東京銀行でロンドン、香港、東京で為替、証券などの国際資本市場業務に携わり、バンカース・トラスト、チェース・マンハッタン銀行などを経て2001年4月、RPテック(リサーチアンドプライシングテクノロジー)を設立、代表を務める。近著に『金融史の真実』(ちくま新書)など。

  
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