2023年1月30日(月)

炎上?感動?ネットで話題のニュース

2015年1月6日

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小川たまか (おがわ・たまか)

フリーライター

1980年東京生まれ。教育、働き方、性暴力などを取材。『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』(2018年/タバブックス)。Yahoo!個人「小川たまかのたまたま生きてる」(https://news.yahoo.co.jp/byline/ogawatamaka/)などで執筆。Twitter:@ogawatam

 ちなみに、ネットニュースの記事では、はじめに少ない情報で記事を出し、その後に判明した情報を上書きしていくことがある。オリコンもスポニチアネックスも同様で、最初の記事ではどちらも劇場側への開催確認が取れていなかった。その後、劇場側への確認が取れ、スポニチアネックスはタイトルを「元極楽・山本 ライブ開催で“復帰”1・19下北沢、料金は投げ銭」に変更。オリコンも、劇場側の「先ほど関係者を通じて本人と確認がとれました。開催致します」というコメントなどを記事に追記し、これがヤフーのトップページで取り上げられた。

意図して狙った?
「間接的な拡散」

 実は筆者も他媒体での記事執筆のために劇場側に確認を取ったのだが、スポニチの記事タイトルにあるように、当初劇場側ではやや戸惑った様子で「確認中」という返事だった。このことからも、山本さんの復帰ライブ発表が一部の関係者しか知らなかったことがわかる。

 しかし、山本さん本人が路上でチラシを配り、そのチラシにURLを記載したことでネット上ですぐに拡散。さらにそれを数時間でネットニュースが拾った。SNSの拡散力がなければ、瞬時にこの情報が多くの人に知れ渡ることはなかっただろう。

 山本さんサイドが、どれほどネット上での拡散力を見込んでいたかはわからない。ただ、山本さんが路上でチラシを受け取った人との記念撮影に快く応じていることや、ライブの申し込みは抽選制となっていることを考慮すると、画像を含めた情報がある程度拡散することは狙っていたかもしれない。以前から山本さんの復帰を応援していた田村淳さんはフォロワー数も多く拡散力もある。

 近年は芸能人の結婚や離婚の「ご報告」がブログや公式サイトで行われることも多く、マスコミへのFAX送付や記者会見は減っている。これはマスコミを通さずともネットを通じて直接ファンに情報を伝えることができるようになったからだ。

 ただ、山本さん自身が自分のツイッターアカウントを設置したり、公式ブログを開設してそこで告知を行わなかったのは、そこに批判が殺到してしまうことをわかっていたからだろう。その意味で、今回の「間接的な拡散」は、とても興味深い一幕だったと感じた。

  
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