2024年11月21日(木)

Wedge REPORT

2015年1月27日

 9月に行われた東京ゲームショウで注目されるなど、現状ではゲーム業界が熱い視線を注いでいる。VR映像は、ゲームのCG映像の作成ノウハウをそのまま使ってコンテンツを開発できる。今後、特に専用ゲームの充実は早期に進んでくると予測されている。

 実際に、DK2を被ってVRを経験すると、衝撃は大きい。レースゲームの場合では、テレビモニターでは決して体感することができない坂道の勾配を感じられる。実際に自動車を運転している感覚とあまり変わらない。

 初音ミクのような3Dのキャラクターを画面に登場させると、身長の高さをはっきりと感じることができる。通りすぎると、思わず接触してしまったような、これまで体験したことのない不思議な感覚に襲われる。高い建物から下を見ると、それが単なる映像とわかっていても、自然に足がすくむ。VRは原理的に目の錯覚を利用して、そうした現象を実現するが、これまでのテレビモニター映像で見た、どんな映像とも体験の質が違う。

BLOOMBERG/GETTY IMAGES

相次ぐVR開発への参入

 VR分野への他社の参入も相次いでいる。ソニー・コンピュータエンタテインメントは、3月に同じヘッドマウント型ディスプレイのプロジェクトモーフィアスというPS4の周辺機器を発表した。発売時期は未定だが、すでに専用のゲーム開発を開始している。

 サムスン電子はOculcusVRと提携して、VRのエントリーデバイスという位置づけで、タブレット端末と組み合わせて使うアタッチメントのGearVRをこの秋に発売する。GALAXYNote4を差し込んで、簡単にVR映像を見ることができる環境を整えるという方式のものだ。

サムスン電子もOculusVRと提携している
(CHESNOT/GETTY IMAGES)

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