2024年7月14日(日)

「ひととき」特別企画

2015年4月2日

 実はこの壇上伽藍内にも開創の二明神を祀る御社がある。伽藍建設のまず初めに、空海が手がけたといい、現在に至るまで伽藍内の堂塔の中でもとりわけ大切にされ、山内では途切れることなく神事が執り行われてきた場所だ。

 「父と高野山に登るたび、必ずお参りしたことを覚えています」と、西山さんは懐かしむ。

 国宝の不動堂を始め、金堂(こんどう)、西塔(さいとう)、孔雀堂(くじゃくどう)、三昧堂(さんまいどう)、東塔(とうとう)も立ち並ぶ。伽藍の完成を見ることのなかった空海だが、その壮大な構想は弟子たちにより受け継がれ、幾たびか焼失しながらも再建を果たし、今なお存在し続けている。

丹生・狩場両明神を祀る御社。空海が伽藍を造営する際、最初に建立したと伝わる


写真:森武史(もり たけし)
三重県生まれ。大阪芸術大学卒業。紀伊半島の風景を中心に撮影。写真集に「くまのみち」「絶海」「熊野修験」「神宮の森」などがある。

アイコン:「こうやくん」
高野山開創1200年 マスコットキャラクター ©こうやくんPJ

  
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◆「ひととき」2015年2月号より


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