苗にかくれて見えなかったのですが、購入者記入用紙もありました。
私が書き忘れていたことと、50円多く払っていたので計算が合わなかったのです。
私は「ゴメン! 岸のおじさんが買いました。50円は寄付です。ガンバレ!」と書き置きをしました。
さっそくこの苗の販売を、許可したであろう○校長に尋ねました。
○校長さんは「そうだよOKしたよ。しかも、『昇降口に置いても良いですか?』と言ってきたから、売るんだったらコミュニティルームの入り口の方が買ってくれる人が多いと思うよ」と、子どもたちにアドバイスをしたそうです。
この○校長さん、「明るい校長さん」をもじって、「あっ、かる~い校長さん」と子どもや親たちから慕われて呼ばれている、子どもの育ちを最優先に考え、しかも秋津コミュニティのノリノリ父さんたちにも好意を寄せていただいている懐の深~い校長さんなんです。
また、売れ残りの苗を子どもたちは「残ったらかわいそうだ」と心配し、商品価値!?を高めるためにきれいな包装紙をリボンで巻いて再販売に出す工夫もして売り出したとのこと。
私はこの話にもまたまたうれしくなりました。
こういった、子どもたちの豊かな育ちを真ん中に置き、慎みを持ちつつ確信を持って大胆なことにも挑む先生がいて、それを励ます管理職・親・地域の大人間の「良いこと循環」が、「地域とともにある学校」「学校とともにある地域」のソーシャルキャピタルを高めるのだろうと思うのです。
「生きる力」を地域とともに学ぶ
ところで子どもたちは、売上代金が気になり休み時間にちょくちょく苗の販売所? を見にきます。
「やった~っ! 売れてるぞ!」などといいながら、教室に稼いだ現金を持ってきます。
その売上金は、毎日足し算をしてノートに記入します。
つまり、現金数えの算数の勉強に担任が工夫したのです。