担任から聞いたところによると、何回も熱心に現金を数えるのは男の子とのこと。しかも元気な子が。
すると、これまた元気な女の子が言うんですって。
「さっき数えたばかりだから変わってないよ!」ってね。
で、売上金は子どもたちが近くの銀行に口座をつくり、毎回持っていき貯金しました。
その資金で秋には、下級生(一年生)や親をお招きしてのカレーパーティの収穫祭を催しました。
また、買ってくれた人への感謝の無料苗サービスもお礼の報告書の掲示とともに翌年の春に、コミュニティルームの入り口に出しました。
この生活科で、まさに「生きる力」を地域とともに学んだ子どもたちにとっては、一生涯忘れられない貴重な体験として記憶されたことでしょう。
自主性を育む秋津っ子バザーの始まり
じつは、この苗の販売は、秋津コミュニティが発案して以前から幼稚園と小学校のPTAにも協賛してもらい、秋津まつりではじめた「秋津っ子バザー」に呼応しています。
この子どもバザーは、それまでのおまつりでは子どもたちはお金を使うだけの「お客さん」であったことから、売り買いを自分で責任を持って行ない、後片づけもきちんと自分ですることを目的に、お父さんたちがコーナーを設けたのです。
場所は、校門を入ってすぐの学校敷地内のロータリーです。
方法は、
1.自分のおもちゃ箱を整理して、要らない物で売れそうな物をお家の人と相談してOKだったらこのコーナ ーで自由に売って良い。
2.ただし、上限はひとつ200円までで全体でもダンボール箱一個まで。
3.食べ物はダメ。
4.商売をするためには所場代がいるので、売上の10%は胴元!?の秋津コミュニティに払う。
こういった内容の参加の呼びかけチラシをつくり、学校で子どもたちに配布してもらいました。