2024年4月19日(金)

山陽新幹線各駅停車の旅

2015年8月17日

訪ねたところ~宮島篇~

 「あなごめし うえの」

 宮島の近海や瀬戸内海であなごがよく漁れた。そこで米や茶店の商いをしていた上野家十代目他人吉(たにきち)は、宮嶋駅(現宮島口駅)開業後の明治34年、あなごのあらで炊き込んだ醤油味の飯に、じっくり焼いた穴子をのせ、経木の折り箱につめた「あなごめし」を駅弁として販売。1階「うえの」・2階「他人吉」では、ほかほかの味ごはんに焼きたてのあなごの蒲焼きをのせた丼が味わえる。口の中でとろける穴子の白焼きも必ずや。

住所:広島県廿日市市宮島口1-5-11
TEL:0829-56-0006

レギュラー穴子飯弁当は1600円+税。予約もできる。
経木の折り箱は底から水分が抜け、穴子の蒲焼きの旨味をごはんが吸収するから、冷めていっそう違いが際立つ。広告が載せられた掛け紙は、明治末以降のデザインを復刻。フェリー内、電車車内、宮島へ渡って味わうもよし。
店が所在するのは、JR宮島口駅と宮島フェリーターミナルの間。

 「エピロ」

 「あなごめし うえの」敷地内の蔵を改装して、古本カフェと、ギャラリーショップに。広島の作家の作品や、地元のお菓子・食材・良品雑貨など、“広島みやげ”が並ぶ。蔵を改装した店の2階は、壁の棚に本がぎっしり。屋根裏のようなほの暗い部屋で、コーヒーやビールをかたわらに読書ができたりして、時間を忘れる。看板には、広島で活躍する作家・石田敦子さんの画。

住所:広島県廿日市市宮島口1-5-11
TEL:080-3879-0016

我が家でも愛用する、シンプルで使い勝手のいい宮島杓子が揃う。
店内の什器に、近所の古い書店が閉店する際に譲り受けた本棚を使用。出版社のシールもそのまま。
蔵の奥はギャラリーに。器やカバンなど、さまざまな展示がおこなわれる。
蔵の階段をのぼると、2階には古本図書館が。その場で読むことも、借りることもできる。
懐かしい本も、子ども用の絵本も、いろいろな本がずらり。ひとりでも、家族連れでも。

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